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炭は縁起もの?花炭に込められたやさしい願い

炭は縁起もの?花炭に込められたやさしい願い

私たちの工房では、木の実や草花を丁寧に炭にした「花炭(はなずみ)」を製作しています。
見た目の美しさはもちろん、実はこの「炭」、古くから縁起物として大切にされてきた素材なのをご存じですか?

今回は、炭がなぜ「縁起もの」とされてきたのか、その理由や由来をわかりやすくご紹介します。


◆ 炭はなぜ縁起がいいの?

「炭(すみ)」=「澄み」や「住み」に通じる

昔の日本では、言葉の響きに願いを込める「言霊(ことだま)」の文化が根付いていました。
「すみ」という言葉は、

  • 「心が澄む(すむ)」
  • 「家が澄む」
  • 「住みつく」

といったポジティブな意味に通じることから、幸運を呼び込む素材として扱われてきたのです。


◆ 魔除け・厄除けの力も

炭の黒色には、「魔を払う力」があるとされていました。
実際、神棚や床の間に炭を飾ったり、正月飾りに使ったりする風習もあります。

また、炭には空気を整える・場を清める力があることも昔から信じられ、
開店祝いや新築祝いなど、「新たな門出」に贈られることも多かったのです。


◆ 花炭に込められた“自然の縁起”

上毛工房の花炭は、松ぼっくりや椿など、植物そのものが持つ縁起の意味も大切にしています。

例えば:

●  松ぼっくり
 → 松は「長寿・不老長寿」の象徴。常緑樹で一年中青々としていることから、生命力・繁栄の象徴。

●  椿(つばき)
 → 高貴な花とされ、春を呼ぶ縁起花。花言葉は「控えめな美しさ」「気取らない優美さ」。特に紅椿はお祝い事によく使われます。

どんぐり(ナラ・カシなどの実)
 → 大地の恵み、生命のシンボル。どんぐりは「子孫繁栄」「成長」の象徴とされます。

●  蓮の実・花托(はなたく)
 → 仏教とつながりが深く、「再生・浄化・神聖」の象徴。蓮は泥の中でも美しい花を咲かせることから、希望や忍耐の意味も。

栗のイガや実
 → 古くから「勝ち栗」として縁起物に。勝負運や成功祈願に用いられます。

 自然の美しさと、古くから受け継がれてきた願いのカタチが一つになったのが、花炭です。


◆ 贈り物に込められる「想い」

花炭は、

  • 新築祝いや開店祝いに
  • お誕生日や結婚祝いに
  • 大切な人の節目に

「いつまでも澄んだ心で」「住まいに幸せが根付くように」
そんな願いをこめて、選んでいただけることが多いです。

炭という素材のさりげない縁起の力が、特別な贈り物にやさしく寄り添ってくれます。


◆ 暮らしの中に、やさしい願いを添えて

炭は、ただの黒い素材ではありません。
自然から生まれ、浄化と調和をもたらす、静かな祈りの象徴でもあります。

上毛工房の花炭は、その思いを大切に、一点一点心を込めてお作りしています。
贈り物にも、ご自宅用にも、やさしい願いを添えて飾っていただけたら嬉しいです。

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